第175回・記者クラブ楽屋裏座談会

第175回・記者クラブ楽屋裏座談会

A:全国紙記者 B:週刊誌記者 C:民放TV記者 D:フリー記者
E:風俗誌記者 W:証券会社OB


「原因を究明したうえ、今後は再発防止に全力を尽くしたい」――組織で不祥事が起こった際に役員たちが口にするお定まりの謝罪の言葉である。原因を究明するのも当たり前、再発防止に全力を尽くすのも当たり前。だが、待って欲しい。その「ふたつの当たり前」の間に入るべき言葉、すなわち「管理・監督者の責任」を欠いているのは如何なものか。

以前、ある大企業の新任社長に取材をした時のことである。片通り「社長就任、おめでとうございます」、「何がめでたいものか。社長というポストは、事あるときに責任をとるためのもの。事あるときに切腹しなければならないと思いつつ座る椅子の心地悪さは格別だろうなあ(笑)」。サラリーマン最高のポストに就いて、さぞかしと思っていたところへ意外な言葉。不覚にも愛想笑いとともに「そうかも知れませんね」と返すのが精一杯。

――今もその際の取材メモを見る度に、つくづく思うのは、昨今の永田町然り、霞が関然り、丸の内然り、その他諸々然り。「管理・監督責任者」の往生際の悪さである。

耳障りは良いが、実のない言葉を羅列するだけで、ひたすら保身のために、ある者は虚言を弄し、不祥事そのものを隠蔽、ある者は配下の人間に改竄の責めを負わせることで、地位にしがみつく面々が大半である。「上を学ぶ下」――神州・日本の腐敗は今、着々と進んでいる。


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「冒頭からどうでもいい話題で恐縮ですが、東出某に続いて鈴木某女の不倫問題がマスコミ、特にテレビのワイドショーを賑わせています」

「バカが創って大バカが観るテレビの劣化は前回も触れましたが、もうどうしようもないですね。しかし、テレビ局はどこまで堕落するんでしょうかね」

「行くところまで行かないと目が覚めないのが世の常、人の常。自浄作用のカケラも持ち合わせていないテレビ局がどうなろうと知ったことではありません」

「まあまあ。不倫という下世話な話に食いつくのは数多の人間の性。その期待に応えて?視聴率を上げようと番組を創るのが彼らの“仕事”。不倫報道すべてに×印をつけるのは酷というもの。問題なのは、三文役者の不倫ばかりでなく、なぜ公金による不倫旅行を同等、いや同等以上に報道しないのか、それが問題だ」

「世が世であれば不義密通は死罪になる重罪。それこそ命懸けの所業だからこそ世間の共感を得ることができるし、芝居にもなるんだ。ところが、昨今の不倫は単なる快楽のため、もっと言えば、ケダモノごっこの類いだ。芸能人ならまだ自腹でやっているから可愛いが、高級官僚の場合は、不倫旅行に必要なアゴ、アシ、マクラ代一式の原資は税金なんだから悪質度が天と地。公僕失格だわな」

「二人の不倫旅行は報道された京都の他、続き部屋での宿泊はインドのみならず、それ以前のフィリピン、ミャンマー、中国まで。片や60代、片や50代、老いらくの恋は蜜の味。世間の目も顧みず、身を焦がしたい気持ちは分かりますが、公務に便乗した“色と欲と姑息さ”の3人連れでは、いくら弁解しようと説得力なし。これこそ報道に値するニュースなのに全然、触れないなんて…」

「それがどうした文句があるかとばかりに、コロナ肺炎に関する記者会見の場に出て来るO女史のあの強心臓ぶりは見習わなければいけませんね(笑)」

「私だったら体調不良を理由に欠席するがなあ(笑)。肚が座ったオナゴは強いもんだよ」

「ところで、目下、報道ラッシュのコロナ肺炎ですが、収束どころか、拡大の一途。混乱に拍車をかけています」

「正直、当初は強めのインフルエンザ程度と思っていたが、政府のモタモタした対応も原因のひとつだが、ここまで拡大するとはなあ!――しかし、気の毒なのは漂流船と化した『ダイヤモンド・プリンセス号』の乗客だ。懲役囚じゃあるまいし、部屋からは出れないし、船内を散歩することもままならないとあっては感染者は増える一方。クルーズ代金を返還してもらったところで、怒りは収まらないだろう」

「政府の対応はさながら小田原評定、歯がゆいほど頼りないですね。乗客の多くが年配者ですから、持病が悪化したり、ヘタをすると鬱病になるんじゃないかと心配です」

「ようやく“プリズン船”から高齢者や持病を持っている人々を解放するようですが、いくら目に見えないウィルスが相手とはいえ、政府の対応は後手後手。大変だ、大変だと大騒ぎするだけで万事におよび腰。肚を括って事に当たろうとする英傑がいないんですかね」

「こんな時にカネの話を持ち出すのは嫌らしいですが、この幽霊船は1日、どれくらいの費用が掛かるんですかね」

「3700人の食費や油代、岸壁係留費etcを考えれば、1日あたり1000万円は下らないだろう」

「ヒエ〜ッ!――クルーズ運営会社にしてみれば、とっとと下船して欲しいでしょうね」

「たかがウィルス、されどウィルスーー普段は危機管理だ、緊急事態に迅速に対処だと偉そうに言ってるくせに、イザとなったら、このザマ。政権の無能ぶりを見事に証明してしまったな(笑)」

「ウィルスを媒介したのは、コウモリだ、ネズミだ、タヌキだと諸説紛々だが、これは乱暴狼藉の限りを尽くして恥じることのない人間に対する“自然界の復讐”のような気がするなあ。人間は自然界を構成するパーツのひとつに過ぎないのに俺たちは『一強だ』とのぼせ上り、『自然に優しく』だなんて寝言をほざきながらやりたい放題なんだから自業自得。自然界を司る神様の怒りを買うのも当然だよ」

『一強』といえば、我が国のリーダーも『一強』の上に胡座をかいて横車を押しっ放し。自然の法則に順えば、そう遠くない時期に“天罰”を受けてもおかしくありませんね」

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「コロナ肺炎は自然界の裁き」という哲学的な新説がでたところで、本日はこれにてお開きにしたいと思います。ありがとうございました。

第174回・記者クラブ楽屋裏座談会

第174回・記者クラブ楽屋裏座談会

A:全国紙記者 B:週刊誌記者 C:民放TV記者 D:フリー記者
E:風俗誌記者 W:証券会社OB


「利口が作ってバカが観る」と言われたのは昔の話。今は「バカが作って大バカが観る」――最近のテレビ番組のことである。例をひとつ上げよう。ワイドショーのテーマは、「若手俳優・東出昌大クンが女優の唐田えりか女史と不倫云々」――始まるや否や、居並ぶコメンテーターと称するB級のタレントや○○評論家たちが、侃々諤々、「東出はけしからん!」、「杏がかわいそうだ」とレベルの低い井戸端会議。はっきり言って、東出クンに限らず、ポッと出の“芸NO人”が不倫しようが、離婚しようが、どうでもいい話である。そんなどうでもいい話を、あたかも天下の一大事の如く伝える意義はどこにあるのか。番組の作り手は、心の中では、「バカバカしい」と思いながら仕方なく作っていると思いたいが、何日も連続で取り上げているところをみると、そうした思いもないのではないか。そもそも、その昔、河原乞食と呼ばれた芸能人も、瓦版屋をルーツとするマスコミも堅気の世界で生きられない人間の生業でないのか。ともに芸能界の泥水を啜った仲間でないのか。それなのに自分だけは別格と思っているのか、上から目線でスキャンダルを起こした仲間を訳知り顔で批判するとは、何様のつもりなのか。それも「さすが!」と万人を唸らせるような「芸」を持っているのならまだしも、どいつもこいつも、半端芸人や一把ひとからげの自称文化人ばかり。そんな彼らが適当に喋る「どうでもいい話」を公共の電波を使って延々と垂れ流して恥じないテレビは、百害あって一利なしどころか、「人心を破壊する凶器」になりつつあると思う今日この頃である。

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「連日、NHKで中継されている衆院予算委員会の安倍首相の答弁の稚拙さには、唖然、茫然、苦笑いの連続です」

「嘘つき、嘘つきの連発だなんて、ヘタなコントより面白い子どもの喧嘩レベルだな(笑)」

「個人的にはいい人だし安倍首相は好きな政治家なんですけど、原稿がないと満足な答弁が出来ないなんてガッカリ之介ですよ。中味はスカスカだけど、原稿なしで自分の言葉で喋る小泉環境大臣が立派に見えます」

『この総理の理屈が通用するのなら、日本中すべての自治体議員、国会議員が行なう後援会の親睦会などはたとえ何千人であっても、総理と同じやり方“安倍方式”で、ホテルの領収書をひとりひとりに渡してやれば収支報告書に不記載でも違法ではない、ということですね? 総理、ここで、日本中の自治体議員も国会議員もやってもOKですよと太鼓判を押してください』 ――例のニューオータニの『5000円食事問題』について辻本某女が、政治資金規正法違反ではないかと質問したところ、その答えが、ナント!『まさに領収書をお渡ししているわけでございまして、そういう意味におきましては、(自分と)同じ形式であれば問題ないということであると私は考えております』 。――語るに落ちたというか、開き直った確信犯の言い草です 」

「それと、ふたこと目には、九兵衛、九兵衛って何度も口にするのも、まるで宣伝してるみたいで見苦しいですね」

「他に『まさに』『いわば』もしょっちゅう使ってます」

『募集』『募る』が違う意味だと言い張るんだもの、 『無学者論に負けず』の典型だな」

「自分の非を衝かれたら、反省するどころか、咄嗟に相手の非をあげつらって反論するのも、幼児性丸出しです」

「このところ顔色が冴えませんが、半年後に迫ったオリンピックとコロナウイルスで目先を変えられると思っていたのに、延々と『桜を観る会問題』を責められているせいでしょうね」

「目下、連日トップ記事扱いの新型肺炎ですが、ちょっと騒ぎ過ぎ。これと官邸、マスコミ合作の桜逸らしの話題作りとさえ思えなくもありません」

「これまでも、はぐらかしと誤魔化し、嘘の上塗り、隠蔽で何度もピンチを切り抜けてきた強者だけに、時間が経てばウヤムヤに出来ると妙な自信を持っているんじゃないかな」

「窮すれば『閣議決定』という伝家の宝刀もあるし…」

「マスコミは『異例』というオブラートで包んでいましたが、検察庁法違反の疑いという声があるにもかかわらず、東京高検検事長の定年延長を強行するなんて無茶苦茶の極み。あれって形を変えた指揮権発動じゃないんですか。ホント、権力というのは自己保身のためなら何でもやっちゃうんですね」

「今や日本は法治国家でもないし、民主国家でもないということが、実証されつつあるな。いいリーダーに恵まれれば、いっそのこと独裁国家の方が国民にとっては幸せかもしれんぞ」

「検察といえば、収賄で逮捕された秋元司議員ですが、最後はカジノのチップまで含めて、わずか760万円で捜査終結になりました。田舎の県会議員ならともかく、この金額ではいくら何でも国会議員に失礼千万。 『最強の捜査機関』の看板が色褪せて見えます」

「とにかく、アベノミクスが好例だが、キャッチフレーズは恰好いいが、中味はスカタンというのが、安倍政権の特徴だ。これだけ失策が続けば、野党に政権が移ってもおかしくないのだが、その野党が輪をかけてグダグダ。結局、問題は多々あっても、自民党でいいじゃないかということになってしまう悪循環の繰り返し。巨人軍じゃないけど、残念ながら『自民党は永久に不滅』だろうな(苦笑)」

「政権を変えるのは選挙しかないのに、その国民が政治に諦めているせいでしょうが、自民党が不滅なのは、投票率が50%チョボチョボだからですよ。投票年齢を18歳に引き下げて、このザマなんですから、仮に総選挙があっても政権交代はまず無理でしょう」

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今日もまた横丁のご隠居の愚痴?になってしまいました。が、愚痴で済むならともかく、気になるのは『天変地異は治世の乱れ』――大地震が起こらなければいいのですが…。













 


第173回・記者クラブ楽屋裏座談会

第173回・記者クラブ楽屋裏座談会

A:全国紙記者 B:週刊誌記者 C:民放TV記者 D:フリー記者
E:風俗誌記者 W:証券会社OB


氷雨が降るある日の午後。――衆院予算委員会のTV中継を視聴。野党議員の質問の大半は「さくらを観る会」疑惑に集中したが、安倍総理の答弁は見事なまでの暖簾に腕押し、糠に釘。あまりのバカバカしさに途中でチャンネルを変えたが、自分の権力、立場を守るために平気で嘘をついても恬として恥じない役者が演じるサル芝居を観るために時間を割いた我が身を反省。

「国民の生命、財産を守るために全力を尽くす」――安倍首相に限らず、国会議員が口にする常套句だが、総理以下、諸大臣の勇ましい言葉が、虚空に響く掛け声にすぎない言葉であることを再認識した次第。気を取り直して夕刊紙を手に取ると、コロナウイルスによる新型肺炎蔓延の記事に紛れて「内閣支持率30%」の見出し。――ン?40%を30%に間違えたのではないか?

――『福島民友社と福島テレビが共同で行った福島県民世論調査によると、安倍内閣の支持率が昨年9月の調査時に比べて11.1%減の30.3%に、支持しないが13.6%増えて53.9%になった』

――支持と不支持が逆転した原因については、『力強く復興しつつある被災地の姿を見て、実感していただきたい。まさに復興五輪であります』と述べた、安倍総理の欺瞞だらけの施政方針演説に反発した県民の声の反映との解説。

――よくよく考えれば、たかが2週間あまりの“国際運動会”で復興が捗るのなら苦労はなし。あの原発事故以来10年目。既に「過去のこと」と忘れ去られようとしているが、復興は遥か先の話。にもかかわらず五輪開催で、今にもすべてがリセット出来るかのような幻想をふりまいて恥じないことへの県民の怒りと理解すれば納得。

――銭湯の暖簾は「ゆ」のひと文字。どこまでも能天気な“スーパーマリオ宰相”である。


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「旧聞に属しますが、将来の総理大臣と期待されている“セクシー環境相”が育児休暇を摂ることを宣言。早速、異論、反論、objection状態です」

「単なるエエ恰好、いかにもパフォーマンス好きな彼らしい発言だが、大臣がわざわざ会見で言うことかね。株価でいえば、▲100円安だろう(笑)」

「そもそも『育休』というのは、育児・介護休業法によれば、従業員の雇用の継続・再就職を促進するために子どもの養育をアシストするための制度。果たして『大臣』という地位が従業員と言えるのか。大臣は独任制という特殊な立場だが、どう考えても『事業主』の立場だろう」

「率先垂範するリーダーの姿を見せることの意義はあるんじゃないですか?」

「そんなに育休を摂りたければ大臣なんか辞めるべきだと思います。いくらB級官庁とはいえ一省のリーダーなら他のことで、あるべき姿を見せて欲しいものです」

「ましてやセレブな身分で、育児にわざわざ大臣自身が腕まくりする必要なんかないはず。親父だって『育休摂って何をするんだ』と言ってるし、過去の女性スキャンダルから目を逸らせるための“盾代わり”と言われても仕方ないだろう」

「今の彼に一番求められているのは、喫緊の課題である地球温暖化について、さすがは環境大臣として世間を唸らせる政策提言を行うことだよ」

「今までのように、上っ面の言葉だけで事足れりと考えているとすれば甘さはサッカリン並み。大臣になったからには腰を据えて取り組まないと、唯一の売り物である好感度までが台無しになりかねません。そんじょそこらの二世、三世議員よりは別格の“素質馬”だけに、期待を込めて『喝!』を入れたいと思います。フレー、フレー進次郎!」

「ところで、このところコロナウイルスによる新型肺炎の蔓延で大騒ぎ。今にも“コロナゾンビ”が世の中に溢れるような報道が相次いでいますが、ちょっと騒ぎ過ぎ、煽り過ぎじゃないですかね」

「マスコミの信条は人の不幸は蜜の味! ――アイツらは日本で死者でも出ればと願いながら騒いでいるんだろう(笑)」

「中国では、既に相当数の死者が出ており、予断は許せません。それを死者待ちだなんて、いくら大先輩のAさんでも言い過ぎじゃないですか」

「素朴な疑問ですが、ウイルスの運び役は蝙蝠とか、鼠とか言われていますが、どうして急に、こんな厄介なウイルスが誕生したのでしょうかね」

「ある大学の教授から聞いた話だけど、長江上流に作られた三峡ダムによる自然破壊が原因らしいぞ」

「ヘ〜ッ! もしその説が正しいなら、コロナウィルスを作ったのは人間ということになりますね」

「まったく人間というのはロクでもない生き物ですね。それなのに一丁前に自然に優しくだなんて…」

「仄聞するところによると、これまでに亡くなっているのは、ほとんどが体力のない老人や病気持ちだ。普通の肺炎でも年間6万人以上が死んでいるんだぞ。大山鳴動して鼠一匹のような気がするなあ」

「そうあって欲しいものだが、治世が乱れに乱れた令和は天変地異の時代。肺炎よりも、地震の方がヤバイような気がしてならないんだが…」

「地震だけは運否天賦。どうせ予知なんかできないんだから、あれこれ心配しても栓なきこと。精々、水と非常食、ガスボンベを準備するぐらいが関の山だ」

「それはそうと例の馬毛島ですが、驚いたことに、まだスッキリと片付いていないらしいんです」

「ホントかよ?」

「まだ契約金額の半分(80億円」しか払われていないようで、残りの80億円は、まだ島にこびりついているややこしい筋の債権の整理が終わってから支払われるらしいのです)

「じゃあ、その債務整理のために、またカネが必要なんじゃないか?」

「そうなんです。だから、また金策に走っているようですよ」

「この期に及んでもなお、最後の最後までもつれるなんて、絵に描いたような“疫病島”だな」

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自然の敵は人間、地球の敵は人間。――令和は「自然に人間が復讐される」時代なのかもしれません。

 

第172回・記者クラブ楽屋裏座談会

第172回・記者クラブ楽屋裏座談会

A:全国紙記者 B:週刊誌記者 C:民放TV記者 D:フリー記者
E:風俗誌記者 W:証券会社OB


【コラム・天風録】男らしくなさい(中国新聞2019/11/10)

広島県議会の語り草に「男らしく」発言というのがある。2006年3月の予算特別委員会。その時のやりとりが議事録に見える。質問に立った1年生県議が「知事、男らしくなさいよ」と勝ち気に責め立てている

▲当時、4期目の知事は政治資金パーティーの収入を少なく申告したかどで後援会の幹部が逮捕されていた。「公判中なので…」と濁す答弁に食い下がった末の発言だった。 「私なら辞職をしています」と駄目押しまで

▲そんな武勇伝を持つ元県議、自民党の河井案里参院議員の身辺が公選法に絡む疑惑の数々できな臭い。非難の矛先がブーメランとなって返ってきたようだ。攻守所を変えた途端、雲隠れの術とはあれれ、見苦しいではありませんか

▲とはいえ党の総裁に仰ぐ安倍晋三首相にして頬かむりの術である。河井議員の夫である法相など、辞職に追い込まれた閣僚2人の任命責任は、痛感するだけらしい。責任を取るという頭が、もはやないのかもしれない

▲「男らしく」に「女らしく」。鋳型にはめ込むような、そうした押し付けは偏見や嫌がらせのもとになりかねない。ただ、「人間らしく」と諭せる人が政界にいるかどうかは別の問題である。

長い引用になったが、渦中の河井案里参院議員の卑怯未練な態度に喝を入れた地元新聞のコラムである。勘どころをピシャリと押さえた洗練された痛快な名文である。さすがは天風氏。末文で「男らしく、女らしくを偏見や嫌がらせのもとになりかねない」として「人間らしく」という言葉で締めたところは、同氏の教養の高さを物語るものであろう。物書きの末席を汚す者として、見習わなければいけないと思う次第である。

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「天風氏の洗練されたコラムの後に座談会だなんて、おこがましい限りであるが、蟹は甲羅に合わせて穴を掘る。我々は我々なりに刻苦奮励したいと思います(キリッ)」

「いつもは言いたい放題のBさんにそんなに固くなられては、やりにくいぞ。普段通りの進行でお願いしますよ(笑)」

「河井夫妻の名前が出たついでに、もうひとりの雲隠れ議員・菅原一秀前通産相もようやく顔を出しましたが、肝腎な事には触れずじまい。折を見て説明するとそそくさと体を躱したそうです」

「情けないの一語。恥も外聞もかなぐり捨てて議員の座に恋々としがみつくなんて、議員以前の問題です」

「それはともかく、3人とも体調不良を理由にした雲隠れ、ほとぼりが冷めた頃を見計らって、のこのこ出て来て言い訳を繰り返すふてぶてしい態度に怒り心頭なのは分かりますが、なぜサンドバッグ状態にされながら辞任しないのでしょうか?」

「おそらく多くの国民は議員特権を奪われたくないし、罪を認めたくないから悪あがきをしているように見えるだろうが、後先を考えなければいけないのが政治の世界だ」

「針の筵に座らされてグチグチ言われる屈辱を味わうぐらいなら、さっさと辞めればいいと思いますが…」

「仮に起訴されれば辞職は避けられないが、そうなると問題になるのが補欠選挙だ。それも野党に議席が行く可能性がある単独の補欠選挙はどうしても回避したいのが本音だ」

「案里議員の場合は、落選した岸田派の溝手顕正氏が当選するから自民党にすれば議席は減らないのでは?」

「そんな単純な話ではなく、それでは案里女史をゴリ押しした菅官房長官の責任が問われることになるし、さらに3月15日以前に辞任すると4月下旬の統一地方選と重なって、もし大敗でもすれば安倍政権そのものが崩壊だ」

「辞任はするけど、3月16日以降に延ばすということですか?」

「そうなると計算では補選は10月25日になるのだが、さすがにそこまで引き摺るのには無理がある。となると考えられるのは、都知事選とのダブルという可能性も考えられなくはないが、おそらくは東京オリンピック直後の解散という心機一転作戦が順当な線だろう」

「なるほど。辞任するのは3月16日以降という段取りがベストなんですね」

「とすると検察が起訴、不起訴の判断を出すのも3月16日以降。権力というのはあれこれ考えるものですね」

「しかしなあ、野党に政権担当能力があるのかというと、これまた疑問のテンコ盛り。いやはや、ポスト安倍の日本は一体、どうなるんだろうな」

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今日はAさんの独演会でしたが、なるほど腑に落ちる解説にスッキリさせてもらいました。

第171回・記者クラブ楽屋裏座談会

第171回・記者クラブ楽屋裏座談会

A:全国紙記者 B:週刊誌記者 C:民放TV記者 D:フリー記者
E:風俗誌記者 W:証券会社OB


「なるべくしてなったトップは潔く身を処するが、なってはいけないのにタナボタ、あるいは何かの間違いでトップの椅子に座った人物は困ったことになかなか辞めないものだ」――かつて財界にこの人ありと謳われたD氏の言葉だが、さしずめ安倍晋三首相は後者に属する“困った宰相”であることに異論をはさむ人は少ないのではないか。

その安倍首相率いる政権が発足以来して8年目になった今月7日、同首相は自民党仕事始めの会で「桃栗3年、柿8年」を引き合いに出して「柿の収穫に入った」と意気込みを語ったが、さらに「柚子は9年で花盛り」と続けたことで、年内解散に備えて準備を始めていたセンセイ方は、異口同音に「ひょっとして、総理は来年までの総裁任期を全うするつもりではないか」とヒソヒソ話。

そこへ割って入ったのが、党内で反安倍を広言して憚らない一言居士氏。「冗談じゃない。アベノミクスを初め、一億総活躍、働き方改革、人生100年構想、人づくり革命、そして極めつけは憲法改正とキャッチコピーだけは一丁前だが、実質的な成果はゼロどころか、かえって甚大なマイナス。また政治生命を掛けるとまで言った北朝鮮拉致被害者は誰ひとり帰国しないし、北方領土は霧の彼方。誇るべきは在任日数歴代1位だけの無能政権にこれ以上居座られたら、マジで日本は沈没しかねんぞ」と言いたい放題。

とはいえ、党内の大勢は一強支配に恐れをなしてか、大樹の陰に駆け込むのに熱心な輩ばかり。加えて野党は野党で既得権を手放すまいと必死、吸収だ、いや合併だと、未だ足並み揃わぬまま「会議は踊る」状態というのだから何をか況や。嗚呼、与党もバカなら、未だにゴタゴタ続きの野党も輪をかけたバカ。こんな有様では、どう贔屓目に見ても、確かなのは「令和の時代はお先真っ暗」であるということだけであろう。


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「昨年来、マスコミ、特にテレビ業界の地盤沈下が続いていますが、ある調査によると、テレビを観なくなったのは、『(テレビを)観ていて不愉快になるから』というのが一番多かったそうです」

「随分と嫌われたものだが、分からんでもないな(苦笑)」

「本家までが理解を示してどうするんですか(笑)」

「不愉快の理由は、決まっていいところでCMになり、CM明けにまた同じ映像が繰り返される点だそうです」

「要するに視聴者をナメてるんだな。テレビ離れした視聴者がYuu Tubeに流れているのは、面白いところ、見たいものを短時間で観せてくれるからなんだが、テレビはスポンサーがどうの、こうので旧態依然としたスタイルのままなんだから当然だな」

「開き直るわけではないが、視聴者がどう思おうと、我々が窺うのはスポ―サーの顔色。CM料だ美味しい映像で視聴者を釣ってCMを見せるというのが、ビジネス・スキームだからなあ」

「タダで見せてやってるんだから文句を言うなというのは、上から目線の大道香具師の手口とそっくりですね!(笑)」

「2番目に多かったのが、『番組が全然、面白くない』ということだそうです」

「それは私も同感だな(苦笑)。我々が現場に居た頃と違って、テレビマン全体が、コンプライアンスだ、ヘチマだで、企画段階から保身に走っているから当然だ。とにかく新しい企画に挑戦しようとする気概が皆無。小役人と同じで、失敗して責任を取らされるのを嫌がって、すべてが前例踏襲か他局のパクリなんだから面白くないのは当たりマエダのクラッカー。そこそこ実績のあるタレントをキャステイングしていれば、たとえ数字が取れなくても免罪されるという計算尽くしだ。結果、企画も手詰まりになってしまうから、他局の企画や海外番組のパクリに走ることになるわけだ」

「散歩番組なんか、今では全局が手をつけてるんじゃないか」

「ドラマにしても、バラェテイにしても、何処も同じ秋の夕暮れ。同じようなタレントばかりで、言葉遣いもたどたどしいタレントが楽屋の裏話レベルのヨタ話で一丁上がり。司会者も、ビートたけし、明石家さんま、有吉弘之、内田光良、マツコ・デラックス、中居正弘が出ずっぱりで新鮮味なし。これじゃあ、視聴者が飽きるどころか、嫌いになるのは当然だわな」

「ドラマなんか、最近、やたらと再放送が多いのも、制作費の問題だけでなく、以前の作品の方が面白かったという証左でしょう」

「いずれにしても、テレビを観るとバカになる! ――Bさんの十八番ですが、バカでなく大バカになると訂正しなければいけませんね(笑)」

「それはそうと以前にも書いた通り、星の郷リゾート、那須烏山太陽光発電所(栃木県)、千本桜ゴルフリゾート(福島県)を舞台にした大型詐欺事件、脱税事件の当局の捜査が急ピッチで進んでいることをお知らせして本日はこれにて終わりたいと思います」

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別にテレビ局は親の仇ではないのですが、今回も彼らの悪口?になってしまいました。僭越ながら当座談会が彼らの「発奮剤」になることを願って已みません。

 

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