第167回・記者クラブ楽屋裏座談会

第167回・記者クラブ楽屋裏座談会


A:全国紙記者 B:週刊誌記者 C:民放TV記者 D:フリー記者
E:風俗誌記者 W:証券会社OB


人材派遣、警備、芸能プロ、マチ金、カジノ、風俗ーーその昔、ヤクザが生業とした口入れ屋、用心棒、興行、高利貸、売春の現在の呼び名である。呼称を変えても中身が変わるわけがなく、いずれも圧倒的に高収益の業種である。なぜ、やくざは、こうした美味しい業種を独占的に営むことができたのか。それは「暴力装置」を持っていたからである。しかし、法律によって暴力装置の存在が否定される時代になり、その後釜として台頭してきたのが、「権力機構」である。正確にいえば、権力機構の威光を後ろ盾にした関係者、すなわち、かつて権力機構で禄を食んでいたOBや時代劇に悪党として登場する「越前屋」の類いである。そこには「持ちつ持たれつの関係」が生まれるのは当たり前である。たとえば雨後の筍のように蔓延る人材派遣業の場合、当初はアルバイトの募集など臨時的な職種に限られていたが、今や政府の打ち出した「働き方改革」という耳障りの良いスローガンのもと、「人件費を削減」するために企業から正社員を駆逐するための非人情な役割を担う存在となっている。その悪辣ぶりは、かつてはピンハネという言葉の如く1割だった「紹介料」が、現在では3割、場合によっては5割近くというのだから、高橋秀樹扮する桃太郎侍が口にする「人の生き血を吸う」業種である。その代表格のP社の場合、最高幹部が政策を決定する委員会のメンバーを兼ねているのだから癒着どころか、一心同体。甘い汁を吸い過ぎて糖尿病になるのでは?と心配になってくる。また、つい昨日までは取り締まる職責にあった人物が、犯罪、特に詐欺を業とする企業に天下るケースが多いのが昨今の風潮である。いくら高給を提示されようと拒否するのが権力機構に属していた人間の「矜持」だろうが、臆面もなく天下って恥じない様は、醜悪の一語に尽きると言っても過言ではない。――斯様なモラルを失したデタラメ三昧が日常的に横行する国家の行く末は……?

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「『国会閉幕で桜は散る』と言われていたのに、隠すより顕わる、次から次に新しい“蕾”が出てきて、来年の通常国会に持ち越されてしまいました」

「特にジャパンライフ問題にスポットライトが当たったことで、さらに風圧が強くなってしまった」

「別に弁護するわけではないが、ジャパンライフと懇ろだったのは安倍首相だけでなく自民党の伝統だ。ジャパンライフの前身は、1970年代に社会問題になったジェッカーチェーンだが、当時から山口隆祥から“献金”を受けてきたのは福田赳夫中曽根康弘森喜朗安倍晋太郎石原慎太郎平沼赳夫亀井静香山口敏夫……そして現在でも加藤勝信、下村博文など政界のお歴々の他、下稲葉耕吉(元警視総監)、相川孝(元京都府警本部長)、三浦甲子二(元テレビ朝日専務)、橘優(元朝日新聞政治部記者)など官界、マスコミと多士済々。山口社長のカネ配りのきめ細やかさは“名人”と言ってもいいくらいだ」

「山口が逮捕されることもなく人生のほとんどをインチキマルチ商法1本で歩んで来れたのも、要所要所に50年近くカネをばら撒いてきた“お蔭”なんですね」

「ところで、当欄でも再三、取り上げてきた秋元司元環境副大臣の元秘書宅に東京地検特捜部が家宅捜索をかけました。てっきり保育園への補助金詐欺で逮捕された塩田大介みと思いきや、なんと容疑は外為法違反。本丸突撃にための別件なんですかね?」

「北海道でもガさ入れしたようですし、天下の特捜部が年末のクソ忙しい時に外為法違反如きで動かないでしょう。やっぱり狙いは補助金詐欺だと思いますよ」

「秋元は、このところ河井夫婦菅原一秀と×印続きの二階派だろ。官邸の“牽制球”という可能性もあるんじゃないか?」

「秋元の元親方は、積水ハウス地面師事件にも関係した小林興起元衆院議員だ。秘書時代にタイトロープを渡る親方の背中を見ながら危ないカネの見分け方を習得しているはずだから、そう易々と尻尾を出すようなドジを踏んでいるとは思えないが、上手の手から水が漏れるということもあるからなあ」

「塩田といえば、例の麻布迎賓館をめぐって“登記の魔術師”と裁判沙汰になっています」

「久しぶりですね、魔術師の名前を聞くのは」

「競売になっていた迎賓館を魔術師が妻の名で落札したにもかかわらず、不動産登録税や固定資産税を払うのが嫌で、そのままにしておいたところを塩田が第三者に転売したことで裁判になっています」

「どっちもどっち。ハブとマングースみたいなもんだ。好きにやってください(笑)」

「そういえば、ここにきて新橋白骨事件の関係者を捜査2課が事情聴取しているそうです」

「中心人物の松田某は既に死亡しているし、今頃になって大平某や仲田某に泥を吐かせようとしたところで、どいつもこいつも古狸。成果は上がるのか、疑問だな」

「どうでもいい話ですが、積水ハウス事件で逮捕された土井淑夫カミンスカス操に拘置所で面会した人物によれば、ふたりとも激ヤセで別人みたいになっているそうですよ」

「根性の座ってないアイツらのことだ、少しでも量刑が少なくなるように共犯の内田マイクに罪を被せるような証言をしているんじゃないか(笑)」

「内田マイクは海千山千のスーパー詐欺師。法廷での体躱しにかけては彼ら2人より一枚も二枚も上。公判で無罪を主張したように、易々とお裁きを受けるはずもなく、これからが白熱の💩投げ合戦だ(笑)」

「また、数多の事件屋、詐欺師など魑魅魍魎が跋扈、本紙で何度も書いた千本桜リゾートゴルフ倶楽部を国税当局が査察中とのことですが、この件についてはまたの機会に…」

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2019年も余すところ2週間となりました。終わりよければすべて良し。恙なく新年を迎えられるようご自愛ください。

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  • 2020.02.17 Monday
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