第169回・記者クラブ楽屋裏座談会

第169回・記者クラブ楽屋裏座談会

A:全国紙記者 B:週刊誌記者 C:民放TV記者 D:フリー記者
E:風俗誌記者 W:証券会社OB

 

あっぱれミスター・ゴーン!と言えば不謹慎か!――旧臘晦日、保釈中のカルロス・ゴーン被告が、まさかまさかの国外脱出。自由と引き換えに捨てた保釈金15億円をもったいないと思うのは下級国民だけか。「まんまと逃げられ、さあ大変!」――まさに「地獄の沙汰」ならぬ「逃亡の沙汰」もカネ次第。除夜の鐘を聞きながら年越し蕎麦をと寛いでいた司法関係者は青天の霹靂。なかでもメンツ丸潰れの検察幹部は切歯扼腕、「だから保釈に反対したのに…」と地団太踏んでも後の祭り。レバノンといえば泣く子も黙るコスモポリタン国家。極東の島国育ちとはオツムの構造は真反対。あまりの失態に「日本の司法が舐められた」と唾を飛ばしたところで、モリカケ事件を引き合いに出すまでもなく、我が国の司法はとっくの昔にグダグダ。忖度が大手を振って歩くデタラメ司法なんぞを当てにすると身の破滅と見切ったミスター・ゴーンのレバノン行きは、コスモポリタンの面目躍如。巷間、伝えられるところによると楽器ケースに身を潜めてプライベート・ジェット機で彼の国へ飛び立ったとか。さながら「スパイ大作戦」もどきの脱出には感嘆させられるが、保釈逃亡といえば思い出すのは“海峡に立つ男”。片やジェット機、片や船の違いはあれども両氏に共通するのは「潤沢な資金」もさることながら、「権力がナンボのもんじゃい」とする「反骨度胸」あっての怪挙には心中密かに拍手を送っている天邪鬼たちも少なくないのではあるまいか。
 
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「みなさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
 
一同 「右に倣え!」
 
「空気を読んで右に倣えと言ったものの、約800万人の団塊の世代が2025年に一斉に75歳以上の後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上の超高齢社会に突入。それに伴い認知症の人が2015年から25年までの10年間で525万人から730万人に激増――難問山積の令和の時代は、正直なところ、めでたいとは言い難いな」
 
「御意!――令和2年は、天下分け目の波乱の年だということを肝に銘じ、謙虚かつ大胆な座談会にしなければいけません。――早速ですが、『500ドットコムから国会議員5人に“賄賂”』――全国紙元旦号の一面トップ記事競争は、朝日新聞のぶっち切りでした」
 
「ほとんどの新聞が、ゴーン被告の日本脱出を報じていた中、朝日だけがクリーンヒット。何だかんだ言われても、やはり特捜事件にかけてはさすがですね」
 
「参った、参った。元旦からお年玉の替わりに大目玉だよ(苦笑)――御用紙の一角を占めているにもかかわらず、朝日の後塵を拝するとは情けないよなあ(;´д`)」
 
「いつも調査報道、調査報道と念仏のように言ってるくせに、パソコンの前でネット・サーフィンに興じていちゃあダメですよ(笑)」
 
「ウチなんか、今や娯楽番組専門局。ハナから報道機関にカウントされていないから気は楽だが(笑)、曲がりなりにもジャーナリストを標榜している以上、やはり忸怩たる思いがするなあ」
 
「ところで、500ドットコム事件はどこまで拡がるのでしょうか。入り口は外為法違反事件と地味でしたが、五月雨的なリークの終着点には、途轍もないビッグな結末が待っているような気がしてなりません」
 
「当初は秋元司ばかりに注目が集まっていたが、その後の報道で500ドットコムからカネを貰っていたのは、自民党の岩屋毅前防衛相(大分)、宮崎政久法務政務官(比例九州)、中村裕之元文部科学政務官(北海道)、船橋利実氏(比例北海道)と日本維新の会の下地幹郎元郵政民営化担当相(比例九州)の5人。まとめて立件されるかどうかは分からないが、100万円欲しさに怪しいカネに手を出すとは、脳みそのネジが緩んでいるとしか言いようがないな」
 
「もっとも岩谷前防衛相をはじめ、名前の挙がったセンセーたちは口を揃えて贈収賄疑惑を否定していますが、政治資金規正法違反はどうなんですかね」
 
「司法担当記者からキーマンは紺野昌彦と聞いていたのですが、カンナ屑みたいに口を割っちゃあダメですよね」

「逮捕リストに載っていた元政策秘書の豊島晃弘が逮捕されていませんが、司法取引でもしたのでしょうか?」

「彼が逮捕者から抜けているのは確かにおかしいわな」
 
「しかし、先ほどの6人の国会議員だけで事件は終結するんですかね?」

「すべては検察次第だが、辺野古埋め立てに使用されている岩石利権や地元の大手土建・D建設絡みのハコ物工事疑惑など沖縄には事件になるネタがゴロゴロしているからなあ。検察が、その気になれば、まだまだ拡がるかもな」

「折しも、ゴーン被告に逃げられてメンツ丸潰れの検察だけに、汚名挽回とばかりに気合を入れればの話だが…」

「現政権になってからの検察の忖度ぶりを見る限り、甘い期待は禁物のような気がしないでもありません」

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桜を観る会疑惑に続いて、年末には500ドットコム事件、そしてゴーン海外逃避事件。令和2年は賑やかな年になりそうな気配です。
――本年もよろしくお願いします。

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  • 2020.02.17 Monday
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  • 07:00
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