第202回・記者クラブ楽屋裏座談会

第202回・記者クラブ楽屋裏座談会
 

A:全国紙記者   B:週刊誌記者    C:民放TV記者
D:フリー記者   E:風俗誌記者    W:証券会社OB


筆者が現役バリバリの昭和の時代、ある事件の取材を機に親しくなった警視庁元マルB担当の警部ドノの快気祝いを兼ねて暑気払い。現役時代は「4課にAあり!」と謳われた辣腕ぶりは今でも語り草になっているが、退職後は「今まで悪党を退治してきて、辞めた途端に今度は“善人面した悪党”の用心棒をするのは如何なものか」と天下りの誘いを一切断り、趣味の釣りと囲碁、書道の毎日。まさに「警察官の鑑」というべき稀有な御仁である。

(前回の続き)

――警部の現役時代と違って、最近の事件は取材し甲斐のある事件が少なくなりました。

「裏社会からスターの要素を持ったフィクサーと呼ばれる大物、たとえばK、O、I、Sなど頭脳と腕力を兼ね備えた『顔役』がいなくなったことで、闇社会の秩序が崩壊。従来の闇勢力に加え、新顔のIT長者や不動産屋、金融・証券マンらが参入してきたことで、業界がボーダーレス化。ヤクザと堅気の区別がつかなくなってきたからだろう」

――不動産バブル、ITバブルが多くのスターを輩出しましたが、やはり大きなカネが動かないことが、事件自体がスケール・ダウンする原因でしょうね。

「ITバブルの先鞭をつけたリキッドオーディオジャパンを皮切りに、クレイフイッシュ、サイバーエージェ、ライブドアなど懐かしい名前だなあ」

――時代と共に社会も変わるのは当然ですが、裏社会には裏社会なりの凛としたルール、掟がありました。しかし、今ではそれがグジャグジャ。とにもかくにもカネ、カネ、カネの狂騒曲状態です。

「カネ至上主義になった現在では、高学歴の金融・証券エリートたちが、弁護士・公認会計士などとタッグを組んで、堂々と犯罪を“業”として営むんだから呆れてしまうよ」

――従来の主役たちは、彼らに資金を提供するなど側面からの援護に徹し、表に名前を出さなくなったことで、ますます“見えない事件”が多くなりました。

「昔のヤクザのシノギといえば、バクチ、興行、売春、露店商だったが、それが土建になり、不動産の地上げ、仕手筋として株価操作、そして法律の締め付けが厳しくなるに従って、企業舎弟も格段に“進化”、今ではホームレスを集めて生活保護費の上前をはねる『福祉舎弟』、病院を売買したり、経営する『病院舎弟』、老人施設を経営する『介護舎弟』、さらにはデタラメ坊主が経営する寺院を乗っ取って、脱税に利用するのは序の口で、仏像を売却したり、インチキ仏具を販売、果ては寺の敷地を売り払う『寺院舎弟』など、止まるところを知らない快進撃ぶりだ」

――しかし、よくもまあ、次から次に知恵が回るのには感心します。(続く)


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「続投か、辞任か、かねてより噂されていた安倍首相が、ついに辞任を表明しました。――お一人づつ手短にコメントをお願いします」

「2度目も持病を理由とは!――病人に鞭打つのは本意ではないが、強かったのは選挙だけの無駄に長かったチャランポラン内閣だったな」

「在任記録を更新するのを待って放り出すとは、いかにも安倍首相らしい女々しい決断だ(笑)。辞任はストレスによる病状悪化ということだが、モリカケ、桜疑惑をはじめ、防衛省の日報改竄、厚労省のデータ捏造などの不祥事の他、公約とした北方領土返還、拉致問題解決、憲法改正も、ポーズをとっただけで、すべてが不首尾ではさもありなん。正直言って自業自得だろう。前回同様、病気による遁走政権と批判されるのを避けるために用意周到に病状の深刻さを喧伝、同情を集めて辞任も已む無しというムードを演出した幕引きだけは見事だったが…(笑)」

「ポスト安倍を見渡しても、およそリーダーにふさわしくない面々ばかりです。誰がなろうと“サンドバッグ”が居なくなってしまっては、安倍一強のもと、これまでカラ神輿を担ぐことでお相伴に与ってきた“ビン詰め君たち”では、荷が重いのは歴然。強いて挙げれば、期待はできないが、両院協議会によって“ハマの苦労人”が選ばれるんでしょうねえ」

「『体調が思わしくないので、満足な判断が出来ない』というのが辞任の理由でしたが、裏を返せば、次から次に繰り出された実りなき政策の数々は、体調が十分だった時の判断ということになりますよ(笑)。誰が後任になろうと、これ以上の底はなし、少しはマシになるんじゃないですかね」

「『募集』と『募る』は違うと言い張ったことでも分かるように、無知無能を恥じることのなかった“わがまま坊ちゃん内閣”が8年近くも続いたこと自体、不思議と言うほかありません!」

「さて、前回触れた『つくば市・新入り強盗消防士事件』については、打てば響くの如く、読者から多くの声が寄せられました。」

「事件当時の地元新聞を繰ってみましたが、五月雨式に複数の犯人が逮捕されているものの、Sが未成年だったせいでしょうが、Cさんが指摘するような新入り消防士云々はもとより、五十嵐市長の後援会長(事件後に退任)・Hの関与などはまったく報道されずじまいです」

「『少年法の壁』で名前を伏せたのは分かるが、Sの職業まで触れていないのはどうかと思うが、そこはローカル新聞の限界だろう」

「田舎になればなるほど、市長は“王様”ですからね、よほどのことがない限り、忖度に忖度を重ねるんでしょう(笑)」

「本来ならば懲戒免職が当然の凶悪犯罪ですが、当のSの処分はどうなったのですか?」

「それが面妖なことに、Sが逮捕された後、消防署内で同僚の財布から金品を盗んだことが発覚したことで、本人が辞表を提出、市の処分が出される前に退職。結局、市の職員としての身分を失ったので懲戒免職は免れてしまったんだ」

「先手を打って、つくば市の『現職消防士』という身分を『元職員』にすり替えるなんて、法律的にはアリなんだろうが、姑息このうえないやり方だな」

「ところで、後援会長だったHですが、この前の話では、地元暴力団と密接な関係にあったということですが、具体的には…」

「広域暴力団が縄張りとする土浦市の歓楽街に風俗店(ソープランド)が入るビルを所有していることで癒着関係になったんだろうな。地元関係者の間では、ビルだけでなく、複数の風俗店も経営しているという?噂もあったのだが、あの手の店は、経営者として当局に届け出されている人物は大抵がダミー。何かあった時の“逮捕要員”だから、残念ながらHが関与しているという確証は得られなかったんだ」

「そういう点は抜け目ないんですね。ところで、Hは地元・茨城の出身なんですか?」

「生まれは九州らしいんだが、その後、大阪を経由して、つくば市に辿りついた流れ者だ。根っこがないから、自分を大きく見せるために、行く先々で誰かを後ろ盾にするハッタリ癖がついたんだろうな。かつてT商事と取引したことのある不動産業者によれば、とにかく虎の威を借るキツネとしての腕前は一級品で、暗に『俺の後ろには○○が付いている、と思わせる術は大したもんだ』と感心していたよ(笑)」

「その後ろ盾が、ある時は暴力団で、またある時は市長。多羅尾坂内も顔負けなんですね」 (以下次号)

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9月になろうというのに、残暑どころか、猛暑の第二波の真っ只中。何はさておき、特にご老体は、日中の不要不急の外出はお控えください。――本日はこれにて。







 

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  • 2020.09.28 Monday
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